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野草を食べる。ノビル、タラノメ、ユキノシタ、ハハコグサ、ヨモギ。

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3月に入ると少しずつ暖かくなって、草木が目を出してきます。そんな光景が春の訪れを感じさせてくれますね。
そして、それを見るだけではもったいない!実は食べられる野草がたくさんあるんです!
野草にまったく興味がなかったころは、その辺に生えている草は全部雑草扱いで、邪魔な時には全部引っこ抜いていましたが、野草の種類を勉強すると、「全部雑草」から、「それぞれの草の名前」がわかり、なんか世界が変わったような感じがしました。それにこの世知辛い世の中で、ただで食べられるなんて最高!(これが一番大きい)。みなさんも野草の知識を身に付けると、人生が豊かになること間違いナシ!

というわけで実際に私が食べた野草をご紹介したいと思います。中には今回初めてチャレンジするものもあるので、感想をレポートいたします。
※チャレンジする方は自己責任で採って食べてください。採って地主さんに怒られても、食べて運ばれても責任は負いかねます。

ノビル

食べ物落ちてないかなぁ、と外をうろついていると、さっそく第一食べられる野草発見!ノビル(ユリ科ネギ属)です。ある程度まとまって生えていることが多い野草です。ノビルはネギをさらに細くしたような野草で、成長してくると先っちょの尖った、ロシアの宮殿のてっぺんみたいなの(テトリスのアレ)ができてくるのが特徴です。

ノビル

根っこに小さな玉ねぎ状の塊(鱗茎、りんけい)があって、それを食べるのですが、草をもって引き抜こうとすると、たいてい途中でブチッとちぎれちゃいます。なので普段はスコップ持参で根こそぎ掘り返します。
ただ、それがけっこうな手間なので、オススメは雨上がりの土が緩くなっているタイミングです。ゆっくり引き抜くと、うまく根こそぎ取れることが多いのです。私はいつも面倒なので、そうしています。でも100%成功するわけではないので、確実に取りたい人にはやはりスコップがお勧めです。

ノビル

小さな玉ねぎ状の先には、細いおひげが何本も付いているので、取って土をきれいに洗います。この時茎の部分からも引きちぎります。
土が結構しっかりこびりついているので爪の先を使ってきれいに削り落とします。※けっこう地道で細かい作業なので、イラチには向きません。

ノビル

きれいに洗えばもう、食べられます。が、けっこう辛いです。辛いのが好きな人はこのままでもいいと思いますが、私は苦手なんで、お酢に砂糖を溶かして、そこに漬け込みます。そしたら何か月も腐らないし、辛みも抜けてとても食べやすくなります。
他には、細かく砕いて、みそに混ぜて調味料として使うこともできます。
葉の部分は、ネギの代わりとして使うことができますが、成長したものは特に根元の方が固くなっているので、食べるなら小さい方がお勧めです。

タラノメ

お次は「山菜の王様」、とも呼ばれている、タラの芽です。タラノキというウコギ科の植物の新芽のことで、別名「タランボ」とも呼ばれます。「山菜の王様」と呼ばれるだけあって、とてもおいしいうえに、あく抜きも必要ないので調理も簡単です。私はいつも軽く水洗いして、天ぷらにして食べています。
タラの芽は、トゲがいっぱい付いている雄(おん)ダラと、トゲがほとんどない雌(め)ダラの二種類があり、食べやすいのはもちろん雌ダラですが、味は雄ダラの方がいいようです。
成長してくると茎が固く、またトゲも多くなるので、まだ小さい新芽を取ります。新芽は付け根辺りをひねるとわりと簡単にぽろっと取れます。
ただ、採りすぎると枯れるとされるので、一番芽だけを採って、二番芽以降は残すべし。と言いつつ庭のは2,3回採っちゃいました。元気にしております。

食べ方は天ぷらのほかに、茹でて胡麻和えとかのあえ物にできますし、ホウレンソウやブロッコリの代わりにグラタンに入れたり、スパゲッティの具材にしたりと洋食にも使えます。
注意したいのは、葉が開いてくると、ヤマウルシに似てくることです。ヤマウルシにはウルシオールという有毒成分が含まれていて、手で触るとかぶれてしまいます。また、同じくウルシ科の植物で、ヌルデという野草もちょっと似ているので注意しましょう。
見分け方は、トゲです。タラノキには個体差はありますが、トゲがあります。対してヤマウルシやヌルデにはトゲはありません。

ユキノシタ

ユキノシタ

ユキノシタ科の植物で、あまり日の当たらない、ジメッとしたところに生えていることが多いです。今回もほかの植物の下にあるのを発見。こういう場合は見つけにくいですが、葉っぱの模様がなんかキャベツみたいなので、一目見たらすぐわかる野草です。別名イドクサなどと呼ばれます。触ると普通の葉っぱよりやや厚みがあり、産毛がいっぱいついています。群生することが多く、一度にたくさん取れます。
今回ヨモギと一緒に天ぷらにしてみました。揚げると厚みがあった葉っぱも薄く感じ、サクサク食べられました。正直味は…?あんまりしなかったような。

ハハコグサ

キク科の植物で、春の七草の一種、御形(ごぎょう、おぎょう)として知られる野草です。黄色い花がかわいいですね。
今回は荒れ放題の庭に生えているのを発見しました。この野草は乾燥させてお茶の葉にしてみようと思います。なぜなら、体にいいらしいからです!

というわけでまずは刈り取って、天日干しにします。が、物干しネットが探しても見つからないので、仕方なく地面に直置きです。
当日はカンカン照りでよかったのですが、翌日は雨になってしまったので、家に取り込みます。まだ洗ってなかったので、きれいに洗うと、黄色い花の部分から、細かい粉のようなものがたくさん取れました。これ、ホコリみたいに舞うので注意です。軽く拭いて、お皿にキッチンペーパーを敷いて、その上にハハコグサを載せて、冷蔵庫に入れて乾燥させることにしました。2,3日そのまま放置しておくと、カサカサに乾燥していたので、空いている缶に入れて保存します。
しばらく蓋をしてから、開けて匂いを嗅ぐと、いい香りがしました。が、人によるみたいで、母は「どこがええ匂いやの?」と言ってました。

一掴みほど急須に入れて、お茶にしてみると、かすかに甘くて、特有の味がします。鎮咳(ちんがい、咳を鎮める)、慢性気管支炎など、いろいろな効能があるらしいですが、元々咳してなかったんで、効果のほどは不明です。

ヨモギ

ヨモギ

漢字で書くと蓬ですが、蓬莱との関係は不明です。こちらもハハコグサ同様キク科の植物です。ヨモギと言えば、日本人にはなじみ深く、草餅がまず思いつきますが、天ぷらにしてもおいしいです。他にはお灸のもぐさになったり、漢方にも用いられたりしているそうです。
そんな有用な野草ですが、群生していることが多く、しかもけっこういろんなところに生えているので、簡単にたくさん取れます。野草界は需要と供給のバランスが崩れている、ブルーオーシャンなのです!
食用以外では、ヨモギ風呂にする方法もあります。

たくさん取れるので、一度に食べきれない場合は天日干しにして保存するのもいいですね。薬草として利用できるので。
ただ、この野草、もっとも有名と思われる毒草、トリカブトと似ているので注意が必要です。もし間違えたらマジでシャレにならないです。見分け方はいろいろありますが、私が思う一番簡単な方法は、葉っぱをちぎって軽く揉んで、匂いをかぐ方法。ヨモギ独特の匂いがすれば、それはヨモギです!え?ヨモギの匂いがわからない?それなら一度、市販のヨモギ団子とかを買って食べてみましょう。それが間違えてトリカブトである可能性は、限りなくゼロです。
他に食べられる野草の、ニリンソウやモミジガサと間違えて食べてしまった事例があるので、これらを採集する際も注意しましょう。

今回はヨモギがいっぱい生えているのを見つけたので、柔らかそうな上の方だけちぎって、半分を天ぷらにして、もう半分は天日干しして保存することにしました。

ヨモギとユキノシタ
ヨモギとユキノシタの天ぷら

どちらのヨモギもまずは大きめのボールに水を入れて、よく洗います。
天ぷらは、量が多いのである程度まとめて揚げました。こうした方がより味が引き立ちますし、時短になります。ちなみに私はいつも天ぷらの衣は少なめです。

ヨモギ

天日干しの方は、カインズで物干しネットを買ってきたので、その中に広げて並べました。

ヨモギ

丸2日ほど天日干しすると、触った感じがけっこうカサカサになっていました。パリパリになるまではかなり時間がかかりそうです。

この時点で回収して、お茶を淹れてみることにしました。ポットに乾燥ヨモギを適当に詰めて、熱湯を注ぐと…ぐぉぉ、すんげぇーヨモギの匂いが立ち込めます。かなり強烈です。これは好き嫌いが分かれそう…。飲んでみると、これまた濃厚なヨモギ味です。もしかしてヨモギ入れすぎた?茶葉2倍!みたいな感じで、天ぷらより全然濃厚なヨモギ!しかしまぁ、何となく体にはよさそうな…。トリカブトも混ざってなかったみたいで、よかった。
お茶はこんな感じで、ハハコグサ茶よりちょっと濃く出ました。

今回の食べられる野草まとめ

ノビル
根っこの丸い玉ねぎ状の部分を食べる。ただし辛いのが苦手な方は甘酢漬けにするとよい。葉っぱは柔らかければネギやニラの代わりとして使える。
タラの芽
「山菜の王様」。若芽を食べる。味はとても良い。雄(おん)ダラはトゲが多いが、おいしいとされる。雌(め)ダラはトゲ少なめ。
ユキノシタ
葉にキャベツのような独特の模様があり見分けやすい。また、産毛が生えていて、触るとやや厚みがある。
ヨモギ
天ぷらがお勧めだが、ヨモギ団子、ヨモギ茶、ヨモギ風呂、艾(もぐさ)など用途が広い。
ハハコグサ
春の七草の一種、御形。咳や慢性気管支炎などの薬草としても用いられる。

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