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ハスクバーナの斧とリョービのチェーンソーで素人が伐採にチャレンジした結果

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私有地にある高さ推定5mくらいの木を伐採することになり、いつもなら業者さんに依頼するところであるが、それなりの値段がするのと、あと今回は周辺に電線や道路などなく、空き地があったので、「自分で空き地に向かって倒したら安上がりやん。」と我ながらいいアイデアが思いついたのでやってみることに。

目次 - Contents -

チェーンソーとくさびを持ってとりあえずやってみる

で、今回切りたい木がこちら。ちょっと曲がって生えている。そして木のすぐそばに塀がある。この塀に当たらないよう、反対側の空き地に倒す計画。

以前、木の伐採方法について書かれたサイトを見たことがあるので、ぼんやりした記憶を頼りにとりあえずやってみることに。

まずは木を倒したい方向に、受け口と言われる切り口を作る。そしてその反対側の少し上に追い口と言われる切り込みを入れ、そこにくさびを打っていく。

受け口、追い口とチェーンソーでわりとすんなり作れ、順調かと思っていたが、くさびを打つ段階で伐採をナメていたことが判明。くさびを打つのに、ハンマーがなかったのでとりあえず家にあったゴムハンマーを持ってきたのであるが、叩いても、ばいーん、と弾かれて微動だにせず。「これは…。当たり前の結果では…。」と我に返る。何しろ相手は樹高5mの木である。ゴムハンマーで太刀打ちできるはずもない。そこで手近に落ちていた直径20㎝くらいの石で叩いてみると、ちょっと入った。「おお、よかった」と思ったのも束の間、繰り返し叩いていくと、だんだん入っていかなくなり、意地になって連打。おかげで手がめちゃくちゃ痛くなった。

その日は憑りつかれたようにくさびをゴンゴン連打したものの、暗くなったこともあり、諦めて誰も入ってこないようにして帰宅し、くさびを打つのに、以前からちょっと興味があった斧をアマゾンで検索。最初に目を付けたのが、ハスクバーナ・ゼノアの、万能斧(68cm)というもの。
これに決定しようかと思ったところで、よく見ると薪割り斧2500g、ドイツ製というのもあるのを発見。
さっきゴムハンマーや石でくさびを打ってみて、やはりある程度重量があるもので打たないと、くさびが入らないのでは、と思い直す。 万能斧(68cm) は調べてみると重さが1kgちょい程度のようなので、薪割り斧2500g、ドイツ製に変更し注文。

で、届いたのがこちら。ハスクバーナ・ゼノア 薪割り斧 2500gドイツ製。薪割り斧にはもう1種類、スウェーデン製もあったが、そちらは重量が約1.6kgと軽めにできている。ドイツ製は割りとずっしりしているが、重くて使えないというほどでもない。

ちょうどよい感じの薪がなかったので、仕方なく細長い薪を試しに割ってみると、数回で意外とすんなりいけた。素人でこれならけっこういい感じでは…。斧としてもハンマーとしても使えて便利かもしれない。まぁ、今までの人生で斧もハンマーもほとんど使ったことはないんやけど。

最近はキャンプでも斧を持って行って薪割りする人がいるみたいやけど、この斧はさすがにちょっと大きくていかつく、周りの人が怖がる可能性があるので、やめておいた方がいいかもしれない。手斧もあるので、そっちがおすすめ。

えらい細長い薪しかなかったが、問題なく割れた。
受け口と追い口の間にうっすらと裂け目が入った

さて、さっそくこれで中途半端に止まっていたくさびを打ってみると、びっくりするほどすんなり入る。やっぱり2500gにしてよかった。何回か打つと、木がミシミシ言い出して、下の受けとの間に亀裂が。これはもうすぐ倒れるかも、と思ってさらに数回打つと、バキバキバキッと音を立てて倒れ始めたので、急いで退避、振り返ると木がドシーンと倒れた。

で、結果がこちら。

いやいやいや、思いっきり塀の上に倒れてもうたやん。これ塀が壊れるのの次にアカンやつやがな。

で、今回を振り返りまして、さらにほかのサイトでも再度勉強しましたところ(倒す前にせえっちゅう話しではありますが)、以下の通り学習いたしました。
・受け口は下側の切り口を斜めにするのではなく、上側を斜めにする。そして受け口の切り込み角度がわずかでもずれると、倒れる方向が大きく変わるため、熟練の技が必要。
・追い口の高さは受け口の高さの下から3分の2程度にする。
・思った方向に木を倒すのは難しい。背の高い木の伐採は、プロに頼むべし。

というわけでまた一つ賢くなりました。

ハスクバーナの斧以外の道具

あと、斧以外の道具を紹介します。

チェーンソー

リョービ製。今は京セラインダストリアルツールズという会社に事業譲渡されているものの、ブランド名として残っている。伐採のスピードはのこぎりに比べると当然格段に速くなるが、使っていると フィルターや内部の掃除、チェーンの目立て(研ぐこと) といったメンテナンスが必要。

今回のような太い木を切るにはパワー不足であるが、低木ならじゃんじゃん切れる。
最近エンジンのかかりが悪く、修理に出そうか検討中。

くさび

オレゴンの14cmのくさび。太い木を倒すのに必要。ベテランはこれである程度木を思いの方向に倒せるらしい。樹脂製なので叩いたら割れそうな気がしたけど、意外と丈夫。でもお尻はちょっと変形した。くさびが必要なほど大きい木は自分で切らずにプロにお願いしたほうが良いと学びました。

保護ゴーグル

メガネの上からでも着用できて、値段も安く、信頼のトラスコで安心。お風呂のカビ掃除とかでも念のためかけておくと安心。

防振手袋

チェーンソーを使いすぎると、白蝋病(はくろうびょう)と言って、血行障害がおこり、皮膚がろうそくのように白くなる病気になることがあるそうだ。実際にはそんなに長時間使用しないが、念のため。

まとめ

高い木を倒すのは大変。くさびを使って思いの方向に切り倒すのも難しい。

くさびはゴムハンマーでは打てない。それなりの重量があるハンマーまたは斧が必要。

くさびが必要なほど高い木は無理して自分で切らずにプロにお願いすべし。自分でやると予想外の事故が起こる可能性あり。

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