富士山本宮浅間大社は駐車場完備でアクセス便利

富士山本宮浅間大社は、静岡県富士宮市にある神社でして、富士山自体をご神体とし、世界文化遺産「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして登録されています。そして全国に1000以上ある浅間神社の総本山でもあります。ちなみに読み方は、「ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ」と読むそうです。

そしてあまり知られていないと思いますが、富士山八合目以上は、この本宮浅間大社の奥宮という形で、境内となっています。そういえば八合目の山小屋、池田館のすぐ上に鳥居がありました。山頂の奥宮以外に、須走口、吉田口、河口湖口の登山道頂上に久須志神社が祀られています。

夏の間の富士山開山、閉山の際には、ここで開山祭、閉山祭も執り行われます。

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アクセス

自家用車なら新東名新富士ICから10分程度です。参拝者向けの駐車場有(最初の30分は無料。以降1時間につき200円。1日の場合は1,500円)。

電車ならJR富士宮駅から徒歩で15分くらいです。

富士山本宮浅間大社を歩く

マイカーで行ったところ、駐車場に係りの方がいて、「30分以内でしたら無料です。」と教えてくれました。
車を止めて駐車場を出ると、まず「神田川ふれあい広場」という公園があり、そこから富士山を眺められます。わりと広々としており、のどかな感じです。

流鏑馬（やぶさめ）像

公園を通り過ぎると浅間大社の境内です。鳥居をくぐるとまず目に留まるのが、流鏑馬（やぶさめ）像です。毎年5月5日に流鏑馬際が行われるのですが、その由来は源頼朝(よりとも)まで遡り、1193（建久4）年(鎌倉時代)、富士山麓で「富士の巻狩り」を行なった際、富士山本宮浅間大社に流鏑馬（やぶさめ）を奉納したのに起因するそうです。ちなみに「富士の巻狩り」とは、頼朝が富士の裾野付近を中心として行った大規模な狩猟で、征夷大将軍の権威を誇示するためや、軍事演習などの目的があったとされています。

そして富士の巻狩りと言えば…そーです！曽我兄弟です。源頼朝が行った富士の巻狩りの際に、曽我兄弟が父の仇である工藤祐経(すけつね)を討伐しました。この史実は「曽我物語」となって、「忠臣蔵」のように後世まで語り継がれ、日本三大仇討ちとされています。そしてこの仇討ちにまつわる伝説が、同じく富士宮市にある音止めの滝の名前の由来にもなっています。音止めの滝は、世界遺産白糸の滝のすぐそばにある滝で、どちらも日本の滝百選に選ばれている名瀑です。

曽我兄弟は仇討ち後、二人とも殺されてしまったのですが、お墓が日本各地に複数あります。そしてその中の一つが神奈川県箱根町の「元箱根石仏群」の中にあり、国の重要文化財に指定されています。