キャンプでBBQ用に木炭を持って行く人も多いと思いますが、皆さんは何に入れて持って行っていますか?買ったばかりの新品ならそのままの段ボール箱でもいいですが、一回開けてしまうと、傾いた時に粉がこぼれたりしてちょっと不便。
私は頂きものの「おかき」の四角い缶がちょうどいい大きさだったので、木炭入れとして使っていました。蓋付きで粉もこぼれないし、丈夫で使い勝手はすこぶる良好でしたが、どうもダサい。いや、どうもというか確実にダサい。
というわけで、何かほかにいい入れ物はないかといろいろ思案しました。
入れ物に必要な条件としては、
- 粉がこぼれないよう密閉できる。
- 丈夫で壊れない、破れない。
- ダサくない。いやむしろおしゃれ。
この三つです。で、思いついたのが、分厚いビニール袋をおしゃれなドンゴロスに入れる、です。自分の想像の世界ではなかなか良さげです。
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ドンゴロスとは
ところでドンゴロスとは、麻袋のことで、よく麻薬、あ、いやコーヒー豆などの農作物なんかを入れるのに用いられます。丈夫で目が粗く、通気性が良いのが特徴です。麻袋は、「あさぶくろ」と読みますが、「またい」と言われることもあります。また最近ではインテリアとしても人気だそうです。
ステンシルに挑戦
まずはステンシルのテンプレート作りです。テンプレートは100円ショップなどでも売られているので、気に入ったものが売られていれば買った方が早いです。
用意した道具
まず、作業用のパソコンとプリンターが必要です。
それから、テンプレートとなる印刷用のA4用紙。ここにプリンターでイラストや文字を印刷します。そして印刷した部分を切り抜くカッターナイフ。あとはきれいに塗装するため、紙を生地に貼り付けた方がいいので、水糊(アラビックヤマト)も使いました。
次に塗装用のスプレー缶。これは布スプレーの赤と黒を買いました。
あとステンシルには使いませんが、木炭を入れるための厚手のビニール袋。厚さ0.08mmで、モノタロウで買いました。0.08mmと聞くと薄いと思うかもしれませんが、ビニール袋としては分厚くて丈夫です。ちなみに一般的なレジ袋の厚みは0.01mm~0.02mmだそうです。
そしてドンゴロスです。
必要なものをリストにすると以下の通りです。
- パソコン
- プリンター
- A4用紙(3枚)
- カッターナイフ
- 水糊
- 布スプレー(赤、黒)
- ドンゴロス
- ビニール袋(0.08mm)
あとは紙一杯にプリントする場合、スプレーのはみ出し防止にマスキングテープがあった方がいいです。
作業開始
今回は炎のイラストと、その下に、
"CAUTION HIGHLY FLAMMABLE" (警告 高可燃性)
と入れることにしました。
素材を探す
まずは自分のイメージに近いイラストとフォントを探します。絵心があれば自分でイラストを描いてもいいんですが、いかんせん小学生レベルなもんで。そんな人でもそれなりのものが作れてしまうのがステンシルの魅力でもあります。
まずイラストの探し方ですが、グーグルの画像検索で、「炎 イラスト」などのキーワードで検索します。
次にフォントを探します。こちらもグーグルで、「ミリタリーフォント フリー」などの検索語で探します。
今回はBOSTON TRAFFICというフォントを使用することにしました。
ちなみにPCへのインストール方法ですが、WindowsですとダウンロードしたTTFファイルを右クリックし、インストールをクリックするだけです。
イラストもフォントも切り抜きますので、色遣いには左右されず、輪郭で選ぶよう気を付けましょう。
テンプレートを作成する
用意した素材でテンプレートを作成します。と言っても簡単です。
イラストはWindowsに付属のペイントを使って、お好みの大きさに拡大、必要であればトリミングします。
フォントはWordを使ってタイピングし、お好みの大きさに拡大します。
作業はこれだけで、完成したら印刷します。
印刷したら輪郭に沿ってカッターナイフで切り抜いていきます。特に文字は数が多いと根気がいりますので、焦らずじっくり行きましょう。
いよいよドンゴロスへスプレー
切り抜いたテンプレートを、ドンゴロスの塗装したい場所に乗せるのですが、そのままだとテンプレートとドンゴロスの間に隙間ができてしまうのと、風とかでずれてしまう可能性があるのとで、軽く水糊を付けて固定します。特に切り抜いた周辺は隙間ができないよう気を付けます。
また、紙の端の方まで切り抜きがある場合は、スプレーがはみ出さないよう、周囲も新聞紙やマスキングテープで覆いましょう。今回これをやらなかったので、ちょっとはみ出してしまいました。
テンプレートを貼り終わったら、スプレーをします。シューッと出し続けず、シュッ、シュッとちょっとずつまんべんなく塗るのがポイントです。
できあがり
スプレーが乾くまで待って、テンプレートをそーっと剥がせば出来上がりです。
今回はドンゴロスの折り目のところが少しつぶれてしまいましたが、全体としてはうまくできました。
まとめ
ステンシルは気に入ったイラストやフォントが見つかれば、絵が描けない人でもきれいに塗装できる便利な技法です。
今回のステンシルに使ったものは下記の通り。
- パソコン
- プリンター
- A4用紙(3枚)
- カッターナイフ
- 水糊
- 布スプレー(赤、黒)
- ドンゴロス
- ビニール袋(厚さ0.08mm。木炭入れなのでなくても作れます。)
スプレーの際は、素材(今回はドンゴロス)とテンプレートとの間に隙間が空かないよう固定するのがポイント。また、スプレーの塗りすぎに注意しましょう。
オリジナルの作品が簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてください。